虹色NOTEBOOK

日々の出来事 想いのままに……

他所の教室

(復刻改訂記事)

 

私が子供の頃の事。
普段は先生、穏やかだけれど
発表会の本番近づくに連れ
段々段々厳しくなっていった。

最高潮は舞台稽古。

劇場に響き渡る
マイクの怒鳴り声!!!

ピリピリとした緊張感!!!

子供心に
真剣な場なんだ
と感じ取ったものです。
当たり前だったし
誰もそれに不満を言う人は
いなかった。

時代は変わり……
先生陣はすっかり入れ替わった。
師匠は病に退かれ
雇われ先生ばかりになった。
へらへらのんきな若い先生たち見て
育った生徒達。
ゆるーい空間になりました。


偶に緊迫感ある
厳しい事言う先生がいたら
現代人の
厳しい芸事の世界を
知らない親たちは

「うちの子がマイクで
名指しで怒られた!

と根に持つ。


何を言ってんだか……

ダメだこりゃ
ですね。

‘褒めて育てる’
なんて流行ったからか
指摘される事に
めっぽう弱い現代人。

 


うちの教室でも、

ほんのちょびっと
そんな風味が出ようもんなら
子が、又はお母さんがダメになり
消えていきました……


私は、褒めて育てようなんて
思っていません。

もちろん
良い事は良い。

そして
ダメな事はダメ。

ハッキリ、キッパシです。



でも、ダメな事も
いつでも全部指摘する
わけではありません。

あえて
流す時の方が多いです。

聞き入れ体制
受け入れ体制
が整っていないところで
言ったって仕方ありませんからね。


一度にたくさん言われても
一度に直せませんし。

私自身もそうやって
見守られながら
気長に育てて頂いたんだ
と思います。


色んな意味を込めて、あえて
くしている事が多いんです。

 


またまた前置き長かったけれど

以前、他所の教室の

発表会リハーサル

見学させて頂いきました。

厳しかったです!

まさに
罵声に怒号が飛んでいました。


でも、懐かしかったし
羨ましくもありましたね…。


先生は、バレエ作品を、
踊りを教えるのに一生懸命!


生徒さんは
出来なかったり
間違えちゃったり
怒鳴られながら
泣きながら踊っていて……

羨ましかったです。

思いっきり取り組めて

大手のお教室では
厳しいのは当たり前ですが

うちのように若い教室
生徒親子さんが全員素人さんの場合は
難しい部分なんですよねぇ……
お豆腐みたい…なんで。

同じような状況の某先生も
嘆いてらっしゃいました。

 


前記のお教室さん。
バレリーナを目指している
生徒さんではなかろうとも
一生懸命舞台に向けて
汗と涙を流してレッスン
してらした。

いいものを見せて頂きました。

清々しい気持ちを頂きました。