現代人と今風
スポーツ界でもいわゆる「体育会系ではなくなってきている」とよく聞かれます。
現代の指導者たちは、スポ根世代ですが「今の選手の育て方には大変気を使う」とのこと。
五輪選手でさえも! (気を遣って気を遣って、優しく穏やかに、甘くおだてて……)
時代を感じますねぇ……
プロサッカーのカズ選手は、若い選手に混じって、現代風の練習も取り入れていらっしゃり、常に他人より1回でも多く練習する。を続けているとのこと。
そして、「昔はこうだった。なんて言っていたらいけない」とも仰っていました。
(1917年のテレビ番組で)
なるほどぉ……それはそれで良い事だと思います。
一方、歴史があって、厳しいことで有名な大相撲や、宝塚歌劇とその音楽学校も、昔より緩くなった。と感じられます。
相撲界では、問題が噴出していますが、出て来るようになっだけなんでしょうね……
ある意味ちょっとだけ理解は出来る。格闘技の世界だからね、鉄拳制裁も昔から自然な流れだったんでしょうね……だからいいわけでは決してないけれど。
偶々先日数年前のトーク番組の再放送を観ました。
引退した力士の力桜さんは「ドロドロした世界だから辞めた」と言ってらした。
元横綱の曙さんは「収入は高いけど、それだけ出ていくし、問題も多い」「自由がない」「相撲界を去る人と残る人。だいたい性格で分かれている」と。
宝塚歌劇も「軍隊のようなところ」と昔は言われていました。
舞台の裏側も、強烈で独特の空気感な所だけれども、芸能の世界とは基本的にそういう感じだと思います。
それでも、時代の流れはちゃんとあり、どんどん緩くなって来ているのを感じます。
私も、小さなお教室レベルでも、時代について常に考えています。
私のやってきたあり方。知っている形。でも、通用しない現代……
新しい教室は、流れが出来ていないので、先輩を見習って……という空気もない。形がない。そしてなかなか出来ていかない……とてもそれが難しい点です。
歴史がない教室だから、妙なシキタリもない! それは良い点!
現代風と言っても、世の中の、売れればいい。売ったモン勝ち! なやり方ではありたくありませんし。
良い事尽くしはないので、
現代の人がわかる事、出来る事、やれる事……時代に沿ったあり方を取り入れつつ、
古き良きものを残しつつ、融合させた形を新しく構築していきたい。
コツコツコツコツ……と。
山も道も、そこを歩いている本人、その時は、よくわからない事ですものね。
過ぎてから見える。わかる事……ですね……