虹色NOTEBOOK

日々の出来事 想いのままに……

「伝わらなければ 無いのと同じ」

(復刻改訂記事)

 

父の言葉。

 

子供の頃、頂き物が多い家だった。
その分、贈り物も物凄くする父だった。
接待も凄くしていた。

いわゆる、営業マン気質で、仕事の時は、とてもにこやかに快活に軽快な口調。
お世辞は当たり前。

‘歯の浮くようなお世辞’ という言葉がありますが、まさにソレ。

褒め過ぎじゃないか?!
逆にバカにしてるみたい。

大きくなってからは、言ったことが何度もあります。

しかし、父の持論は、
「褒められて怒る人はいない」
「例え、お世辞だ。大袈裟に褒められているとわかってても、嬉しいものだ」

そうなのかもしれません。ここ数年思うようになりました。
がしかし
私は、兄弟の中では、父の考えをよく受け継いでいる方だと思いますが、
こういった、気質は全く受け継いでいない。

快活よく話し、売り込んだりが出来ない。
無いものをあるようには言えない。お世辞は言えない。

あるものはあるし、イイものはイイ。
舞台演劇な感性で、大喜びですけども。

 

若干話がそれがちでしたが、

父が、精いっぱいの「お世辞を言ったり、贈り物をするのは、
感謝の気持ちを表しているのだ!」
というもの。

いつも精いっぱい!がモットーだった。

その中で、
「伝わらなければ、無いのと同じ」

「気持ちは表さなければ、伝えなければ
わかってもらえない。見えない。
ということは、

相手にはなかったのと同じ事」

なるぼど。と学生時代、納得したものでした。

そしてそのまま大人になり……
気付いた事。

 

伝える事の逆もあったのだと。

バレエとは、指摘されまくってそれを直して上達するもの。
先生とは、指摘し伝えるのが仕事。
職業病のような……ところがある。

それに何でも、前進には必要な事なので、痛みも普通なんですよ。

でも、一般人はそうじゃないんですよね……
知らなかった。

痛い話は聴けない。
悪モンにされちゃうし……

 

「伝えなければ無いの一緒」

「知らぬが仏」

「言わなければ善人」

「黙っていれば事が済む」

な~んて事もあるんだなぁ……と、わかってきたところ……

が、なかなか出来ないんですが……