虹色NOTEBOOK

日々の出来事 想いのままに……

「お母さんが、バレエを好きか どうか」

(復刻改訂記事)

 

バレエ教室をやっていて
よく耳にする言葉。

お母さまが言われます。
「うちの子、出来ていません」

大人の方が体験に来られた時や
バレエを始めて数回の時にも
言われる方がとても多いです。

体験の人や初めてまだ数回の人に
そう言われると、
私もそうですが、
他の生徒さんだったり、お母さま方は
皆、あきれます。

 

出来るわけない!

ずっとやっていても、
なかなかなかなかなかなかなかなか
出来ないのに。

 


又、
レッスンが少ない人に限って
そんな事を言っていたり、

えらく高望みしをしている。
要望が多い。大きく高い。

えっ?!……
耳を疑ってしまう。
顎が外れそうになります。

 


「バレエって難しいですね」とも、
よく言われます。

そりゃそうですよ。

そんな簡単に出来たら
誰も苦労しやしません。


個人差はありますが
基本的には比例しています。


他の人より出来ていない
と思うならば、

まずは、その人と
同じ時間かけてみましょう。
少なくとも
同じだけの気持ちを込めてみましょ。

 


父の言葉
「やらない人ほど文句言う」

才能がモノを言う以前に、
まず努力。

逆を言えば、いくら天与の才があっても、
努力しない人は、活用出来ない。
以前に、ある事も見えない。


努力出来るには、

謙虚で向上心がある。
思考、気質、性格が
そういう人であることかな……

努力が出来るのも才能。

 

そんな…バレエの才能なんて…大袈裟な。

「そんな事望んでいません」
っと、皆さんが仰るでしょう。

だから
「そんなにバレエばっかり出来ません」
「楽しければいいんです」と。

それでいいんですよ。がしかし、
前記のような感覚なんですよね。

メチャメチャ矛盾している…。



亡き恩師の言葉
「お母さんが、好きかどうか

……

手間や費用、かける時間、
理想には足らなさそうな子供…

そんな損得勘定をして

「もういいです」っと
辞めさせちゃうお母さまも多いわけです……

 

子供は自分自身で習えません。
習わせてもらっている身。
近頃の子は賢いですから、ダダなんてこねないし、 何だかんだ言ってもお母さまの意見に同調します。

 

昔から言われている
「運も才能のうち」

私もここ数年でようやくわかるようになりました。

 

本当に精いっぱいさせてくれる親御さんって、とてもとても少ない。

バレエを長く続けている人はそういう家庭の子。

価値観の問題も大ですし。

 

やりたくない人にかける言葉は
何にもない。

 

やりたくても、
事情が許さない場合もありますが。

それも運命なのでしょう……

 

やりたい人が、よりよく
可能性を最大限に活かせるように。

そして、

出来なきゃ取り上げられてしまう
現代の子供たちが

続けられるように…
祈る想いと、
差し迫る想いでいっぱいなんです。