好きな場所 望郷
(移設復刻 改訂記事)
それは……いわゆる町工場。
ヘン!?ですね……これが私の好きな場所であり、望郷なのです。
家業は、業務用の機械を製造したり、設置工事をしに行ったり、修理をしたり……する会社でした。
稼動していた時は、所狭しと作業用の機械がズラリと置いてあり、大きな鉄板が敷かれていたり……結構設備が整った工場だったんですよ。これは一角で1/3の部分でしょうか。
この写真とは別の、私の子供の頃あった工場は、当時住んでいた家の斜め向かいにあり、ちょくちょく出入居りしていました。
「入ったらいけない」って、言われていたんだけどね。
言う事聞いてなかったな……
作業中は危ないし、邪魔になるから入りませんが、やっていない時に、こっそりと!
お昼間でも薄暗ーいんです。
天井高く。
何で好きだったのかな? と思ったら、
舞台に似てるんですよね!
舞台袖や、設営する前の何もない舞台に。何となく……
稼動している時としていない時……
灯りが消えていると、静かに眠っているかのような感じ。
工場も天井に体育館のライトのようなのがついていて、稼動時は明るいです!
溶接の炎は、幼心に、ドデカイ手持ち花火!? のように思えました!
お面のようなものをつけるんですよね。
それもウルトラマンとか仮面ライダーとかを連想される……見た目は全然違うけど、鉄仮面を被った感じが……
ギーン! ガンガンガンガン! ウィーン! ……賑やかっ! (その差も魅力??)
あ、でも舞台に出る前から、工場を知っていた! 工場が先ですね。
劇場が好き。観劇するのも好きです。
本番の舞台出る側も、本番を袖から見ているのも。
根本的に、あの場所が好きなんですよね。
これは刷り込みかもしれませんね。
私にとって、劇場や舞台は超自然な気分でいれる場所なんです。
元に戻る。家に帰る。
住みかに、ただ居る。ような感覚ですよ。
工場そのものも好きです!
チラシのポスティングをしている時、町を歩いていると
溶接の音、鉄(板)の音が聞こえてくると
胸の中にお花が咲きます✿
きっとニヤけているんでしょうねぇ……
疲れも吹き飛びます!
ウキウキジロジロ見ながら、前を通る。
ヘンな人だなぁと思われていたでしょうね……
でもいいんです!
工場の臭い、鉄や溶接の臭いは、好きな香り♡ 郷愁の香りなんです!
超~マニアックッ!!
歳取ったからか……昔を懐かしむことが増えた気がします……
想い出っていいものですね。